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闪身步(閃身步)とは?中国のダンス動画の元ネタと日本の投稿例

WRITTEN BY加藤 翔太note著者情報編集方針

TikTokで広がる「闪身步(閃身步)」は、中国の民間舞踊「安徽花鼓灯」にあるステップです。舞踊の教材映像が再び見られるようになり、その動きをまねた動画や、別の場面に当てはめる投稿が出ています。日本でも、スーパーの店内で踊る動画や、中国の民間舞踊を練習する動画が投稿されています。

映像の元になった踊りは安徽花鼓灯、教材で指導する人物として報じられているのは赵铁春(趙鉄春)さんです。一緒に見かける「狗熊哆嗦毛」は別の踊りなので、名前を分けると元ネタを探しやすくなります。

安徽花鼓灯の閃身步・浪子踢球を教える趙鉄春らと、山東鼓子秧歌の狗熊哆嗦毛を教える明文軍を区別した図。
舞踊と教材の人物の対応。澎湃号掲載の報道と果壳の記事をもとにFOMO作成。 出典:資料1・資料2
闪身步(閃身步)とは?中国のダンス動画の元ネタと日本の投稿例
目次

闪身步の元ネタは、安徽花鼓灯の教材映像

9月23日の澎湃号掲載記事は、赵铁春さんらが安徽花鼓灯を教える動画が掘り起こされ、その中の「闪身步」が模倣されていると伝えています。同じ記事では、花鼓灯の伝承者・冯太新さんが「浪子踢球」も花鼓灯の動作だと説明しています。

闪身步は、体をさっと移す動きとして紹介されています。日本語の投稿では「閃身步」という表記も使われます。「闪」は「閃」の簡体字なので、検索するときは両方を試すと投稿を見つけやすくなります。英字表記の「shanshenbu」を添えた紹介動画もあります。

花鼓灯そのものの来歴は、中国の無形文化遺産データベースで確認できます。安徽省の蚌埠花鼓灯は2006年の国家級無形文化遺産の第1次リストに掲載されており、踊りに歌や銅鑼・太鼓の演奏を組み合わせた芸能です。男性の役は「鼓架子」、女性の役は「兰花」と呼ばれます。

短い動画で見かけるステップは、その芸能の一部分です。花鼓灯には集団で踊る演目や、2〜3人で人物のやり取りを表す踊りもあり、ミームを入り口に調べると、教材で一つずつ動きを教えている理由もわかります。

日本では、店内での再現や練習動画も

日本語で投稿された例として、ファインズたけだの動画があります。10月2日公開の投稿文は「スーパーでも使える閃身步」。プレビューには緑の前掛け姿のスタッフと店内が映り、上部に教材映像を重ねています。店で働く服装と売り場を使って、教材の動きを再現する投稿です。

もう一つは、SHIO/日中バイリンガルの動画。9月27日の投稿文には「中国民間舞踊を練習する私」とあり、室内での練習画面に先生の映像を小さく添えています。こちらは、元の動きと自分の動きを同じ画面で見せる形式です。

2026年10月5日に確認した各投稿の公開データは次のとおりです。日付は日本時間、再生数はその時点の値です。

投稿公開日再生数
ファインズたけだ「スーパーでも使える閃身步」10月2日約7.99万回
SHIO「中国民間舞踊を練習する私」9月27日約15.84万回

店舗の投稿と練習の投稿では、同じ教材映像を使っていても見せたい場面が違います。投稿を探すときは、動作名に「スーパー」「練習」などを足すと、それぞれの使われ方を追えます。

教材映像を、ファインズたけだはスーパーの店内での再現に、SHIOは室内での練習に使っている。
各投稿の説明文とプレビューで確認した使われ方。FOMO作成。 出典:資料1・資料2

「狗熊哆嗦毛」は別の舞踊の動き

複数の教材映像をつないだ投稿には、「闪身步」「浪子踢球」「狗熊哆嗦毛」といった名前が並びます。今回確認したまとめ投稿のハッシュタグにも、この3つが含まれています。

果壳の記事(澎湃号掲載)によると、「狗熊哆嗦毛」の手本を見せているのは明文军さん。映像は山東省の民間舞踊を扱う教材に由来し、踊りの系統は「山东鼓子秧歌」です。安徽花鼓灯の「闪身步」とは、元の地域も指導する人物も異なります。

同記事は、両方の教材を2018年前後に収録されたものと紹介しています。ただし、教材の収録年と、SNSで最初にミームとして投稿された日は別々の情報です。古い教材映像が使われていることから、2026年の流行を始めた投稿者まで特定することはできません。

元映像を探すなら、動作名と舞踊名をセットに

闪身步の教材を探す場合は「闪身步 安徽花鼓灯 赵铁春」、狗熊哆嗦毛なら「狗熊哆嗦毛 山东鼓子秧歌 明文军」と、動作・舞踊・人物を組み合わせると区別できます。日本のアレンジを見たい場合は「閃身步」のタグも手掛かりになります。

短い切り抜きだけでは、教材のどの部分か、複数の動きがつながっているのかがわかりにくいことがあります。投稿文に書かれた動作名と、教材側の説明を照らし合わせると、流れてきた動画の出典を追いやすくなります。

補足

ミームを最初に投稿したアカウントは特定できていません。紹介したTikTokの内容は、公開されている投稿文・プレビュー・投稿データを確認した範囲で記載しています。再生数は選んだ2投稿の値で、流行全体の規模を表すものではありません。

SNS向けのダンス企画や、出演クリエイターの相談はFOMOのキャスティング窓口で受け付けています。

出典・参考

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