
最近TikTokで、「教育番組のテーマ」という音源が大きな話題になっています。子ども向け教育番組風のほのぼのとした曲調なのに、歌詞をよく聞くと 「生きるのつらい」「なんにもできないゴミカスだ」 などショッキングなフレーズが飛び出すギャップがおもしろいと評判です。この記事では、このバズっている音源の概要や元ネタ、そして流行した理由について分かりやすく紹介します。
元ネタはYouTubeチャンネル「MNS」!架空の教育番組とは?
教育番組のテーマ」は、YouTubeチャンネル「MNS」で公開されたオリジナル楽曲が元ネタです。MNSはクリエイターのももにくすさんによるプロジェクトで、架空の教育番組風コンテンツ「みんなの教育番組」を発信しています。実在しない“教育テレビ”を模した世界観で、キャラクターたちが社会の闇をゆるいタッチで描くシュールな作品です。2024年からTwitter(X)やTikTokで4コマ漫画やショート動画を投稿し始め、2025年にはショートアニメ化も果たしました。
登場キャラクターもユニークです。主人公のタマは内気でネガティブなアザラシで、プライドだけ異常に高いという厄介な性格。タマの家に居候するパウル(タコのキャラ)はいつも明るく励まそうとしますが、逆にタマの神経を逆なでするお調子者です。一方、物知りなパソコンのはかせは博識だけど時々皮肉屋で、ネットの厳しさを体現した存在です。可愛い見た目に反してみんな一筋縄ではいかないキャラ設定で、このギャップが物語の肝になっています。

実際に2025年1月には池袋パルコで初のポップアップストアイベントが開催され、写真のように着ぐるみ化したタマと握手会まで行われる人気ぶりでした。丸っこいフォルムに大きなつぶらな瞳と、いかにもNHK教育のマスコット風な愛らしさですが、内面は超ネガティブというギャップがシュールですね。
「教育番組のテーマ」音源の概要と歌詞の意味
肝心の音源「きょういくばんぐみのテーマ」は、そんな「みんなの教育番組」のテーマソングとして制作された楽曲です。2025年1月にYouTubeでミュージックビデオ(MV)が公開されると約2ヶ月で760万再生を突破し、Spotifyのバイラルチャートで1位を獲得するなど一気に注目を集めました。曲を歌っているのは架空の歌のお姉さん「やみの おねえさん」という設定で、その名の通り闇が深い歌のおねえさんです。
歌詞は一見子ども向け番組の挨拶ソング風に聞こえますが、その内容は現代社会に疲れた大人の本音そのもの。例えば冒頭では「毎日情緒が不安定、いつでも社会に不適合、そこそこプライド高いのになんにもできないゴミカスだ」と、自虐全開のフレーズが並びます。さらにはサビで「いきるのつらい しぬのもこわい」、「うまくいかない さきがみえない なぜか涙止まらない」といった切実すぎる本音がポップなメロディに乗せられており、そのブラックユーモアに思わずクスッとしてしまいます。
一番の歌詞を紹介
まいにち じょうちょが ふあんてい
いつでも しゃかいに ふてきごう
そこそこ プライド たかいのに
なんにも できない ゴミカスだ
とっくに ゆめから さめたのに
いつまで ぼんやり いきてるの?
おとなに なれない おれは
いまだ きょういくばんぐみの なか?
いきるのつらい
しぬのもこわい
もう おどるしかない(ぱーりない)
こんなおれを せめて わらってくれ
へたに どうじょう しないで(みじめになるよ)
うまくいかない
さきがみえない
なぜか なみだとまらない(ろんりーない)
そうしてるうちに よが あけてく
きょうも きょういくばんぐみ はじまるよ
なぜこの音源がここまでバズったのか?その理由を考察
では、どうして「教育番組のテーマ」はこれほどバズったのでしょうか。考えられる主な理由をまとめてみました。
曲調と歌詞のギャップが面白い
上述の通り、子ども向け教育番組風の明るい曲調で「ゴミカス」「生きるのつらい」といったネガティブワードを連呼するアンバランスさがウケました。明るい笑顔でブラックな内容を歌う様子に「シュールすぎる」とツッコミが殺到し、強烈なインパクトを残しています。
キャラクター「タマ」の可愛さと共感性
萌え系ともゆるキャラとも違う独特の可愛さを持つタマは、「ちいかわ」や「おぱんちゅうさぎ」のように見た目は可愛いのに中身は闇という近年流行りのキャラクター像です。自分に自信がなく社会に馴染めないタマの姿に「分かる…」と共感する声も多く、そんなタマを前向きに励ますストーリー展開に癒やされる人もいます。
TikTokとの相性の良さ
楽曲の長さやノリの良さがTikTok動画のBGMにピッタリで、多くのユーザーがネタに使用しました。中でも**「体操のお兄さん」風のダンス**を付けてみたり、にこやかに鬱ソングを熱唱するパロディなど二次創作がしやすい点がバズを後押ししました。実際TikTok上でダンス動画が次々と投稿されるブームとなり、楽曲の再生回数が加速度的に伸びていきました。
意外性と話題性
「教育番組のテーマ」という一見ほのぼのしたタイトルからは想像できない歌詞の内容は、初見のインパクトが絶大です。「最初タイトルだけ見て油断した」「歌詞を聞いて二度見した」という反響がSNSで拡散され、「一度聞いてみて!」と友達同士で勧め合う動きも広がりました。大人の本音を代弁するかのような内容は話題性も抜群で、ニュースサイトにも取り上げられるほど注目されました。
タマが可愛すぎる
「教育番組のテーマ」で印象的なのは、何といってもメインキャラクターのタマ。
- コロンと丸いフォルム
- 大きな瞳とほのぼのとした表情
- 教育番組のマスコットらしいほっこり感
この絶妙なビジュアルが「可愛すぎる!」とSNSを中心に話題となり、キャラクターブームが起きています。
「見た目は子ども向け、内容は大人向け」の斬新さ
タマやその仲間たちは、見た目や設定がNHK教育番組のかわいいキャラクター風に作られています。そのため、子どもの頃を思い出すような懐かしさがありつつ、じつは大人向けのブラックジョークが多め。その二面性が、多くの人の興味を惹きつけるポイントになっているのでしょう。
イベントへの出勤姿に共感の嵐
実はタマ、公式イベントなど「外に出て大勢の人と会わなきゃいけない状況」が大の苦手。
ステージ上でちょっと不機嫌そうな表情を浮かべつつも、拍手喝采を浴びると一気にテンションが上がって笑顔になるギャップがたまらないとSNSでも話題です。「面倒くさい」という人間くささを持つタマの姿に、共感するファンが後を絶たないようですね。
タマのグッズを自作する猛者も現れる
タマを手作りしてみた動画(@omochimochimochi24) – 羊毛フェルトでタマちゃん人形を自作する過程を紹介した動画。手芸ファンにもブームが波及し、「作ってみたい!」との声が続出。こちらもいいね114.2K超えの人気ぶりです
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矢澤ないん🌈✨(yazawanainn)
NHK体操コーナーのお兄さんになりきり、爽やかな笑顔で激しい歌詞の曲に合わせてダンス!ユーモア抜群で、いいね104.7K超えの大ヒット動画です
ウォレコ🫧WALLECO(walleco0
「生きるのが辛い、死ぬのも怖い」というテーマを掃除中にしんみり歌うという異色の動画が大バズり。重いメッセージをあえて教育番組調で表現するギャップが「深い」と話題に
まつりん家(warotta_official)
人気企画、オカンの前で踊ってみたシリーズでもこの楽曲が利用されています!
まとめ
以上、「教育番組のテーマ」音源について、その魅力と人気の理由を解説しました。可愛いのに闇が深いタマたちの世界観は、一度ハマると癖になる中毒性があります。SNS発のコンテンツらしくユーザー参加型で盛り上がっているので、今後も関連ネタが増えていきそうですね。まだ聴いたことがない人も、ぜひ一度この不思議な教育番組ワールドを体験してみてはいかがでしょうか?
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