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ニキビ跡の綺麗な治し方を医師が解説!原因・種類・治し方まで徹底ガイド

ニキビ跡に悩んでいませんか?ニキビ自体は治っても、赤みやシミ、クレーター状の痕が肌に残ってしまう…。10代〜20代前半の若い世代でも、こうしたニキビ跡に悩む人は少なくありません。実はニキビ跡はとても一般的なものです。ある研究によると思春期にニキビを経験した人の90%以上に何らかの痕が残るとも言われています​。

落ち込む必要はありませんよ。正しい知識とケアで、ニキビ跡はきちんと改善できます。本記事では、ニキビ跡の基礎知識から効果的なセルフケア方法、皮膚科で受けられる最新治療まで、スマホでサクッと読めるカジュアルな語り口で解説します。自分に合った方法でニキビ跡と向き合い、ツルツルの肌を目指しましょう!

  • ニキビ跡ってそもそも何?
  • ニキビ跡の原因は?
  • ニキビ跡に種類があるの?
  • ニキビ跡を早く治すには?
  • ニキビ跡に有効な成分は?

…など、気になる疑問をすべて解決!

ニキビ跡に悩んでいる人は最後まで読んでみてください。

目次
この記事の執筆者は...

佐久平エンゼルクリニック 院長
政井 哲兵 医師

鹿児島大学医学部卒業後、東京都立府中病院、日本赤十字社医療センター、佐久市立保浅間病院、高崎ARTクリニックを経て佐久平エンゼルクリニックを開業。
婦人科併設の美容皮膚科として全世代の女性の美容と健康をトータルにサポートしている。

日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医

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INFOMATION

そもそもニキビ跡って何?原因は?

まずニキビ跡とは何かを簡単に説明します。ニキビ跡とは、ニキビ(尋常性ざ瘡)が治ったあとに肌に残る痕のことです。ニキビによる炎症やダメージで肌の組織が傷つき、色素沈着(茶色いシミ)や紅斑(赤み)、あるいは肌がクレーター状に凹む傷痕などが残った状態を指します。ニキビ跡ができるとメイクでも隠しにくく、自分の肌に自信が持てなくなりがちですよね。ニキビ跡は医学的には「瘢痕(はんこん)」と呼ばれ、肌の組織が失われたり増えたりした結果起こる変化です。軽いものは時間とともに薄くなりますが、クレーター状の凹みなど放っておくと残ってしまうタイプもあります。

ニキビ跡は形状や深さによっていくつかのタイプに分類されます。では次に、ニキビ跡ができる原因を見ていきましょう。

参考文献

“Scars are characterized by a loss or damage of tissue; vary in morphological characteristics such as shape, size, and depth; and are graded as various types such as rolling, boxcar, and ice pick​”

Preliminary Prospective and Randomized Study of Highly Purified Polynucleotide vs Placebo in Treatment of Moderate to Severe Acne Scars(2021 Antonino Araco et al.)

ニキビ跡ってどうしてできるの?原因を解説!

なぜニキビ跡が残ってしまうのか、その主な原因はニキビによる炎症のダメージです。ニキビができると毛穴周囲で炎症が起こります。この炎症が肌の真皮(しんぴ:肌の土台となる組織)にまで及ぶと、コラーゲン(肌の弾力成分)が破壊され、肌に穴があいたような凹み(アトロフィック〈萎縮性〉な瘢痕)が形成されます。一方、炎症後にメラニン(肌の色素)が過剰に作られると茶色いシミになったり、毛細血管の拡張が残ると赤みになります。また、ニキビを潰したり触ったりする自己処理も肌組織を余計に傷つけてしまい、跡が残る大きな原因です。特に膿を持ったニキビを無理に潰すと、皮膚の深くまで傷つけてクレーター状の跡になりやすくなるので要注意!逆に、炎症が比較的浅い位置でおさまれば跡が残りにくくなります。

要するに、「炎症の強さ・深さ」と「適切な処置」がニキビ跡を左右すると言えます。長期間炎症したままだったり、誤ったケアをすると跡が残りやすくなるのです。だからこそ早めに正しい治療をして炎症を抑えることが大切ですよ。

ニキビ跡の種類をチェック!

ひとくちにニキビ跡と言っても、その種類はさまざまです。自分のニキビ跡がどのタイプか知っておくことで、適切なケアや治療の参考になります。主なニキビ跡の種類をチェックしてみましょう。

赤み(赤いニキビ跡)

ニキビが治ったあとに肌が赤っぽく残る状態です。炎症によって毛細血管が拡張しているためで、「炎症後紅斑(PIE: Post-Inflammatory Erythema)」と呼ばれます。この赤みは時間とともに薄くなることが多いですが、完全に引くまで数ヶ月かかる場合も。紫外線を浴びると色素沈着に移行することがあるので注意しましょう。

茶色いシミ(色素沈着)

炎症後にメラニン色素が沈着して茶色っぽいシミになったものです。「炎症後色素沈着(PIH: Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」とも言います。紫外線対策をしないと色が濃く残りやすいですが、美白ケアなどで徐々に薄くできます。時間はかかるものの、肌のターンオーバー(生まれ変わり)によっていずれ薄くなるケースが多いです。

クレーター(凹み)

肌がクレーター状にデコボコと陥没して残ったニキビ跡です。炎症で真皮のコラーゲン組織が破壊された結果、生じた萎縮性瘢痕(atrophic scar)の代表例です。形状によりさらに3種類に分けられ、細かい穴のような「アイスピック型」、丸く窪んだ「ローリング型」、エッジがはっきりした丸い穴の「ボックスカー型」があります。一度クレーターになると自然には元に戻りにくいので、後述する皮膚科治療でアプローチするのが一般的です。

その他:ケロイド・肥厚性瘢痕(盛り上がり)

ニキビ跡が周囲の皮膚より盛り上がって硬く残ったものです。これは炎症後にコラーゲンが過剰生成されて瘢痕組織が盛り上がるタイプの傷跡で、胸や顎のラインなどによく見られます(顔のニキビ跡では稀です)。放置するとどんどん大きくなる場合もあるため、皮膚科での治療(ステロイド注射など)が必要になることがあります。

ご自身のニキビ跡はどのタイプに当てはまりましたか?複数当てはまる人もいるでしょう。例えば赤みとシミが混在していたり、クレーター部分に色素沈着も伴うこともあります。それぞれ原因が異なるため、適したケア方法も変わってきます。次のセクションから具体的な対処法を見ていきましょう!

ニキビ跡を早く治すには?おすすめのセルフケア方法

「ニキビ跡を少しでも早く治したい!」というあなたのために、今日からできるセルフケア方法を紹介します。ニキビ跡はどうしても完全に消えるまで時間がかかりますが、毎日の習慣で回復を後押しすることができます。専門の治療に行く前に、まずは以下のセルフケアを試してみましょう。

赤み(赤いニキビ跡)への対策と有効成分

  1. 炎症を鎮めるスキンケア
    ビタミンC誘導体やナイアシンアミド配合の美容液が◎
  2. 紫外線対策は徹底的に!
    → 日焼けで赤みが長引くので、毎日SPF30以上の日焼け止めを。
  3. 刺激を与えない
    → 摩擦やゴシゴシ洗い、乾燥も赤みの悪化原因。
    優しく保湿、洗顔は泡でふんわりが基本です。

赤み(赤いニキビ跡)におすすめの成分

茶色いシミ(色素沈着)への対策と有効成分

  1. 美白成分でメラニンケア
    トラネキサム酸やアルブチンなどが効果的
  2. 日焼け止めはマスト
    → 紫外線で色素沈着が濃くなるので、朝のスキンケア後すぐに塗る習慣を。
  3. ピーリングで代謝UP(週1〜2回)
    → AHAや酵素洗顔で古い角質をやさしくオフ

茶色いシミ(色素沈着)におすすめの成分

クレーター(凹み)への対策と有効成分

基本的にセルフケアでは改善が難しく、皮膚科での治療(ダーマペン、フラクショナルレーザーなど)が推奨されます。ただし、肌のターンオーバーを整えることで凹みを目立たなくすることは可能。

  1. レチノールナイアシンアミドで代謝を促進
  2. 保湿&UVケアで肌の土台を強化
  3. マイルドピーリング(無理は禁物)
  4. 摩擦・触るクセをやめることも重要

ケロイド・肥厚性瘢痕(盛り上がり)への対策と有効成分

ケロイド・肥厚性瘢痕はセルフケアでは治療が難しいため、皮膚科受診をおすすめしますが、以下のような予防的ケアは可能です。

  1. シリコンジェルシートの使用
    → 盛り上がり予防&柔らかく保つ効果あり
  2. 保湿+刺激を避ける
    → 乾燥・摩擦が悪化の原因になるため、保湿はたっぷり丁寧に
  3. 悪化する前に皮膚科相談を!
    → ステロイド注射やテープ治療など、医療的介入が効果的です

ケロイドクレーターは無理に自分で治そうとせず皮膚科の受診をおすすめします!

ニキビ跡に有効な成分は?

ニキビ跡のケアに役立つ有効成分を知っておきましょう。スキンケア製品から市販薬、皮膚科で処方される薬まで、ニキビ跡改善に効果が期待できる成分はいくつかあります。

おすすめ成分一覧表

成分名有効なニキビ跡タイプ症状別おすすめ
ビタミンC誘導体色素沈着・赤み・クレーター◎(特に色素沈着)
ナイアシンアミド赤み・色素沈着◎(マイルドで続けやすい)
AHA(フルーツ酸)色素沈着・クレーター○(軽度の凹みに)
BHA(サリチル酸)色素沈着・ニキビ予防△(直接的な跡改善は弱い)
レチノールクレーター・色素沈着◎(ターンオーバー促進)
アダパレン(医療用)赤み・クレーター予防◎(早期治療に◎)
ハイドロキノン色素沈着◎(高い美白効果)
トラネキサム酸赤み・色素沈着○(炎症抑制&美白)
アラントイン赤み・炎症後の敏感肌○(肌荒れケア向き)
シリコンジェルシート盛り上がり・赤み◎(予防・保護目的)

成分の詳細説明

1.ビタミンC(アスコルビン酸)

前述のとおり、美白作用とコラーゲン産生促進作用があります。市販の美容液に多く配合され、色素沈着型のニキビ跡ケアに◎。刺激が気になる場合は誘導体(APPSやビタミンCエチルなど)がマイルドです。

ナイアシンアミド

ビタミンB3の一種で、近年注目の美肌成分。肌のバリア機能をサポートしつつ、色素沈着を薄くする効果があります。市販の化粧水やクリーム(プチプラから有名ブランドまで)によく配合されています。赤み・シミ両方にアプローチできる頼もしい成分です。

AHA(フルーツ酸)

グリコール酸や乳酸などのアルファヒドロキシ酸。古い角質を溶かし、肌のターンオーバーを促進します。市販のピーリング商品や皮膚科のケミカルピーリングで使用。継続で肌の質感がなめらかになり、シミ跡の改善も期待できます。

BHA(サリチル酸)

脂溶性のピーリング成分で、毛穴の詰まりを解消する効果があります。市販のニキビケア化粧水に低濃度配合される他、皮膚科のサリチル酸マクロゴールピーリングなどでも使用。ニキビ跡そのものというより、新たなニキビをできにくくすることで跡を増やさない効果があります。

レチノールレチノイド

ビタミンA誘導体で、肌の新陳代謝を高めコラーゲン産生を促します。市販のエイジングケア化粧品に含まれるレチノール(純粋レチノールやレチナールなど)から、皮膚科処方のアダパレンやトレチノインなど医療用レチノイドまで種類があります。特に**アダパレン(商品名ディフェリン等)**はニキビ治療薬ですが、ニキビ跡の予防・改善効果も報告されています​。塗ると一時的に肌が乾燥・敏感になりますが、ターンオーバーを促進し浅い凹みや色素沈着に有効です。

ハイドロキノン

強力な美白成分で、「肌の漂白剤」とも呼ばれます。茶色いシミ型のニキビ跡にピンポイントで使うと効果的です。日本では市販の美白クリームに配合されたもの(濃度は低め)か、皮膚科で処方してもらう形になります。使う期間と範囲を守り、炎症を起こしたら中止しましょう。

トラネキサム酸

もともと抗炎症薬ですが、シミ治療で有名な成分。炎症を抑えつつメラニン産生もブロックするので、赤みと色素沈着の両方にアプローチします。市販の「医薬部外品」美白化粧品によく含まれます。内服薬として皮膚科で処方されることもあります(肝斑治療が主ですがニキビ跡の色素沈着にも有効なことがあります)。

シリコンジェルシート

ケロイドや肥厚性瘢痕用のグッズですが、小さな手術痕用のシリコンシートをニキビ跡に貼って保護・保湿することで、赤みが早く引く場合があります。胸元など盛り上がりやすいニキビ跡には予防的に使っても◎。ドラッグストアで購入可。

アラントイン

抗炎症作用・細胞修復促進作用をあわせ持つ成分。肌荒れや炎症後の敏感になった肌を優しく整えてくれるので、赤みや軽いニキビ跡のケアに最適。刺激が少なく、敏感肌の方やレチノールが合わなかった方にもおすすめです。

ざっと挙げましたが、身近なものから皮膚科レベルのものまで様々な成分がありますね。この中から自分のニキビ跡に合いそうなものを選んでケアに取り入れてみてください。ただし、肌に合わないと感じたら無理に使わないことも大事です。特にレチノール類や高濃度ビタミンCは刺激が強いので、様子を見ながら少しずつ慣らしましょう。

ニキビ跡を綺麗に消せる美容皮膚科の最新治療

セルフケアでは限界があるニキビ跡も、美容皮膚科の専門治療を受ければ驚くほど目立たなくすることができます。最近はニキビ跡治療の技術も進歩しており、さまざまな最新治療が登場しています。ここでは美容皮膚科で受けられる代表的なニキビ跡治療を紹介します。

処方薬治療

アダパレン0.3%+過酸化ベンゾイル2.5%配合ゲル(強力な塗り薬)で治療すると、何もしなかった場合よりニキビ跡が大幅に減ったという報告もあります。このように適切な治療を早めに行えばニキビ跡は予防できる可能性があります。市販では手に入りませんが、症状に応じて皮膚科でこうした薬を処方してもらう選択肢も検討しましょう。

参考論文

“Topical A0.3/BPO2.5 prevented and reduced atrophic scar formation. Scar count increased with vehicle (+ 14.4%) but decreased with A0.3/BPO2.5 (− 15.5%) over 24 weeks​”

フラクショナルレーザー治療

お肌にフラクショナル(点状)に細かいレーザーを当て、無数の微小な穴を開けることで皮膚の再生を促す治療です。代表的なのは炭酸ガスレーザー(CO2)やエルビウムヤグレーザーなどを用いたフラクショナルレーザーです。凹み(クレーター)ニキビ跡の治療に広く使われ、コラーゲンの再構築で肌の凹凸をなめらかにします。ダウンタイム(赤みやかさぶたが落ち着くまでの期間)は1〜2週間程度。複数回の施術で徐々に浅く目立たなくなっていきます。

RFマイクロニードリング

極細の針で皮膚に微細な穴を開けながら、真皮にRF(Radio Frequency=高周波)エネルギーを流す治療です。「イントラセル」「インフィニ」「ダーマペン4(+RF)」などの機器がこれにあたります。フラクショナルレーザーに比べ熱ダメージを細かく制御できるため、肌タイプによってはこちらが適する場合もあります。毛穴の開き改善とニキビ跡治療を同時にできるのも魅力です。麻酔クリームを使うので痛みはそれほど心配いりません。

ケミカルピーリング

サリチル酸やグリコール酸など薬剤を塗布して古い角質を剥離させる治療です。セルフケアのピーリングとは濃度も効果も段違いで、皮膚科では濃度30%前後のサリチル酸やTCA(トリクロロ酢酸)など強力な薬剤を使います。一皮むけた後の皮膚再生過程でニキビ跡の凹凸や色素沈着が改善します。ダウンタイムは軽めですが、何度か繰り返す必要があります。特にアイスピック状の深いクレーターにはTCAクロス法(高濃度TCAをピンポイントで陥凹に塗る手法)が有効とされています。

注射・施術系の治療

肌の内側から治すアプローチとして注射療法もあります。例えばPRP療法(多血小板血漿療法)では自分の血液から抽出した成長因子たっぷりの血漿を真皮に注入し、肌の再生を促します。また最近注目なのがPN療法と呼ばれるポリヌクレオチド注射です。サーモン由来のDNA片を含む溶液を肌に注射することでコラーゲン産生を活性化し、肌質そのものを改善する治療です。傷跡治療目的で韓国や欧米で使われ始めており、**「リジュラン注射」**という名前で美容クリニックでも提供されています。さらに、ヒアルロン酸などの真皮フィラー注射でクレーター部を下から持ち上げる方法もあります(即効性がありますが効果は一時的)。サブシジョン(皮下の瘢痕組織を針で切り離す治療)と組み合わせることもあります。こうした注射や施術を駆使して凹み跡を滑らかにしていきます。

美容医療は組み合わせも大事!

いろいろな治療法がありますが、実際は複数の施術を組み合わせるのが効果的とされています。それぞれメリット・デメリットが異なるため、医師があなたの肌に合わせてプランを提案してくれます。最近の研究でも、組み合わせ治療の有用性が報告されています。

RFマイクロニードル✖️外用剤(PLA)

例えば韓国の研究では、RFマイクロニードルとポリ乳酸(PLA)というコラーゲンを増やす成分の外用剤を組み合わせた治療を片側の頬に行い、もう片側はRFマイクロニードル単独で行う比較試験が行われました。その結果、組み合わせ治療のほうが瘢痕の滑らかさやサイズ改善など有意に優れていたとのことです​。

フラクショナルレーザー✖️ケミカルピーリング

また、中国の研究で最新のフラクショナルレーザーとピーリングの併用療法が試されています。1927nmのフラクショナルレーザー30%サリチル酸ケミカルピーリングを片側顔面に併用し、もう片側はレーザー単独で治療する試みです。18週間後の評価では、レーザー単独でも十分改善が見られたものの、ピーリングを併用した側のほうがニキビおよびニキビ跡の改善効果が高く、患者満足度も高かったと報告されています。

このように世界中で新たなニキビ跡治療の研究が進んでおり、「複数の治療を組み合わせてより効果を高める」「創傷治癒を促進する薬剤を活用する」などアプローチも多様化しています。自分では治せないニキビ跡も、専門の治療を受ければかなり綺麗にできますので、「もう手遅れかも…」と諦めずに皮膚科に相談してみてくださいね。

よくあるQ&A

ニキビ跡は自然に消える?どれくらいで治るの?

ニキビ跡の種類によります。赤み(PIE)や薄い色素沈着(PIH)であれば数ヶ月〜1年程度で自然に目立たなくなることも多いです。ただし、紫外線を浴びたりニキビを繰り返したりすると消えるのに時間がかかります。クレーター状の凹みは自然には元通りになりません。皮膚の構造そのものが失われているためで、セルフケアだけで完全に消すのは難しいです。ただし、浅い凹みであれば肌のコラーゲン産生が促されて徐々に改善する可能性はあります。早く確実に治したいなら美容皮膚科での治療を検討しましょう。

ニキビ跡治療は皮膚科と自宅ケア、どっちが良いの?

軽い赤み・色素沈着の跡であればまずは自宅ケアから始めてOKです。十分な保湿と美白ケア、紫外線対策を続ければ、肌の再生力で薄くなるケースは多いです。自宅ケアはコストも低く手軽にできます。一方、クレーターや頑固なシミが残ってしまった跡は皮膚科での専門治療が有効です。美容皮膚科の治療は費用はかかりますが、効果は自宅ケアより確実で早いです。ニキビ跡の程度によって使い分けましょう。もし自宅ケアを数ヶ月試して「効果が感じられない」「やっぱり気になる」という場合は、皮膚科で相談してみると良いですよ。両方併用(皮膚科治療+日々のセルフケア)するのがベストという考え方もあります。

クレーター肌は本当に治せるの?

完全に元通りのつるんとした肌に戻すことは正直難しいです。ただ、諦める必要はありません!現在の治療法を組み合わせれば、かなり目立たなくすることは可能です。例えば浅いクレーターならフラクショナルレーザー数回でほぼフラットになることもありますし、深めのものでもサブシジョンやフィラー注射を駆使すればパッと見わからないくらい改善できます。大切なのは複数の治療を根気強く受けることです。一度で劇的に…とはいきませんが、回数を重ねるごとに少しずつ平らになっていくのを実感できるでしょう。美容皮膚科の医師と相談しながら、自分に合った治療計画を立てて取り組めばきっと満足のいく結果が得られるはずです。

ニキビ跡治療は保険が効きますか?

基本的に自費診療(保険適用外)となることが多いです。美容目的とみなされる治療は健康保険が使えないためです。レーザー治療、ピーリング、注射療法、ダーマペンなどは自由診療になります。ただし、重度のケロイド治療でステロイド局所注射をする場合など、例外的に保険適用になるケースもあります(症状によっては医師が判断)。また、保険診療の範囲でできることとして外用薬(ディフェリンなど)や内服薬の処方は受けられます。ニキビそのものの治療として薬を使い、それが結果的にニキビ跡を改善・予防する場合は保険で可能です。とはいえ、一般的に美容皮膚科で行うニキビ跡を消す治療(レーザー等)は自由診療と考えておきましょう。クリニックによって料金は様々なので、カウンセリングでしっかり説明を受けてくださいね。

まとめ

ニキビ跡は一度できてしまうと厄介ですが、ケアの方法はたくさんあります。日々のセルフケアで肌の再生を促すも良し、美容皮膚科の力を借りて集中的に治療するも良し、大切なのは自分に合った方法で前向きに取り組むことです。10代〜20代前半の肌は回復力も高いので、正しいケアを続ければきっと肌は応えてくれますよ。ニキビ跡と向き合う過程でスキンケアの知識も増え、自分の肌を大切にする習慣が身につくはずです。それは将来の美肌にもつながる財産になります。

この記事で紹介したように、ニキビ跡の原因を理解し、種類に応じた対処をすることで改善への道が開けます。焦らずじっくりケアを続けることと、必要に応じて皮膚科治療を検討する柔軟さがポイントです。「もうニキビ跡なんかに振り回されない!」という前向きな気持ちで、自分のペースでケアしていきましょう。

最後に、この記事で触れた内容の詳しい資料はこちらでチェック​。あなたのニキビ跡改善に役立つ情報がきっと見つかるはずです。一人で悩まず、できることからチャレンジしてみてくださいね。肌が綺麗になれば自信も取り戻せます。あなたの肌はあなた自身がケアしてあげましょう!

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